下地センサーで壁下地探し DIYで棚を取り付ける ◇奈良の便利屋 助作

下地センサーで壁下地探し DIYで棚を取り付ける

壁面へ 棚や額縁などを取り付けたいとき

テレビを壁に取り付けたい、ちょっとした棚を取り付けたい、壁に絵画の額を飾りたい、災害対策に箪笥の転倒防止具を取り付けたい、など、壁にクギやビスを打ったりフックを取り付けたりする機会は、毎日の生活シーンで意外と多いと思います。

ポスターや軽い時計などは心配ありませんが、取り付けたいものが、大きなものや重いもの、荷重のかかるものの場合は、しっかりと壁に固定する必要があります。

棚の取り付け

古い住宅をリフォームする時など、古い壁の上から合板や石こうボードなどを張ることがありますが、こうした際には、間柱や壁下地構造材の位置を確認する必要があります。

それは、取り付けるものが重ければ重いほど、下地のしっかりした場所に固定することが大切だからです。

特に下地が石こうボードの場合は、意外ともろく崩れやすいため、石こうボードだけに固定するとビスやクギの穴の周囲が崩れて、次第に緩んでくる場合もあります。

したがって、取り付け壁が石こうボードだけの場合は、あまり荷重をかけることはできず、安全面・強度面からも不安が残ります。

しかし、今時の家は構造材が見える状態になっておらず、間柱・構造材の上に下地材を張り、その上に壁紙などを張った「大壁」仕上げの家が多いため、間柱や壁下地構造材がどこに通っているのか解りにくくなっております。

大工さんが、壁をコンコン、とノックするように拳で軽くたたいているのを見たことがあると思いますが、あれは間柱や壁下地構造材のある場所を確かめている仕草で、壁下地材のある箇所では重く硬い音、壁下地材のない所は軽い音がするのが基本です。

しかし、慣れていない人が音で判断するのは、やや不安が残るかと思います。

そんな時に便利なのが、下地探しグッズです。

壁の下地探し針と下地センサー

壁下地構造材を探す道具は、大きく分けて2種類のタイプがあり、1つは細い針を壁に刺して探すタイプ、もうひとつは電池式で壁裏の密度を感知してセンサーで知らせるタイプです。

壁下地探しの道具-便利屋奈良

針を刺すタイプは非常に原始的で、壁に針を刺して、手応えなくブスッと入ってしまう所は下地のみでその向こうに間柱や構造材はなく、硬い手応えのある所は間柱や構造材がある、という判断が出来ます。

先端にマグネットが付いていて、金具やビスの箇所がわかるタイプもあり、実売価格も800円程度からとリーズナブルです。

壁下地探しの先端針

ただし、針穴程度とはいえ壁に穴が開くので、確実に取り付け物で隠れる位置で確かめるか、針で空いた穴を補修するか、使いどころを選ぶ道具です。

もうひとつの下地探しは、「間柱センサー」「下地探知機」「下地センサー」などと呼ばれる電池式の物で、パソコンのマウスのような大きさと形状をしているものです。

価格は、高いものは4,000円〜5,000円台以上しますが、安いものなら1,000円台で購入できます。

壁下地センサー

最近ではホームセンターなどで購入することができるうえ、安いものでも性能が良いものもあるので、たいていの事には用は足りると思われます。

値段の差は、探知できる厚みの差や精度の違いです。

1,000円台のタイプでも「探知厚さ19mm」というスペックの物もあり、壁に使われている石膏ボードは12.5mm厚のタイプが多いため、十分使えるレベルであると思います。

使い方は簡単で、手に持って壁の間柱の位置ではなさそうな場所に置き、スイッチを入れ、ゆっくりと壁面に沿って移動させるだけ。

間柱や壁下地構造材がある場所にさしかかると、ライトが付いたり、ブザーが鳴ったりして知らせてくれます。

下地センサーを壁に当てる 下地センサーで壁下地を探す

厳密に壁下地材の場所を探りたい場合は、再び反対側の壁下地材の入っていなさそうな所から、今の場所にむかって移動させると、同じように反応するので、この2回の作業で探知した部分の間に、壁下地構造材があるという事になります。

石こうボード下地の壁の場合は、通常455mmピッチで縦横に壁下地材が入っているはずなので、高さや位置を変えて同様にやってみると、より確実に壁下地材の場所が分かります。

下地センサーで得た壁下地材位置の情報を、マスキングテープなど張って印を付けてから、実際の棚や額を吊る作業にかかれば、間違いもなくスムーズに設置できると思います。

私の場合は、より確実性を持たせるため、設置物で隠れる場所を選んで、針タイプの下地探しでブスッと刺して、その場所に壁下地材が入っている事を再度確かめます。

壁下地探し針を壁に刺す

便利な道具でDIYの幅が広がる

壁下地材の場所が分かれば壁にしっかりと物を固定する事が出来ます。

これによって、重量のあるものの壁面への設置も可能となり、今まであきらめていた長めの飾り棚やボックス棚の取り付けも出来るようになるでしょう。

ご自分の出来る範囲や種類が広くなる事は、DIY好きの方でしたら、とても楽しく喜ばしい事だと思います。

私もそうですが、新しく得たスキルや道具は、早く試してみたくてウズウズしてしまいます。^^

便利な道具やハウツー情報を使って不可能を可能にし、素敵なDIYライフ楽しんでくださればと思います。m(_ _)m

by 便利さん