大掃除に向けて 家の外回りの点検 ◇奈良の便利屋 助作

大掃除に向けて 家の外回りの点検

冬になって立木の落ち葉もひと段落し、雨の少ない乾燥した季節にはいりました。

年の瀬のこの時期に、今回は年末の大掃除を兼ねて、家の外回りの点検についての記事です。

家を建てた業者さんが、定期的に点検に来てくれる場合もありますが、ご自分でも点検出来る箇所をまめにチェックする事で、家を長持ちさせる事に繋がります。

先ずは家の生命線といえる屋根です。

屋根に直接あがるのは、危険もともなうので無理にお勧めはできませんが、外から見たり、1階の屋根を2階から見たりして点検出来ます。

瓦やスレートの屋根は、屋根材の割れやズレ、コーキングの状況をチェックします。

トタンの屋根や屋根の金物(棟役物や軒先の水切りなど)は、塗装の剥げやサビを重点的に見てみましょう。

バルコニー周りも点検してみましょう。

家と一体となったルーフバルコニータイプの場合、たたきのFRPやコンクリートの割れ、排水口の周りの劣化などが要注意です。

裏側から見て、水が浸みたあとが見られる場合は、内部の腐食が進んでいることも考えられます。

少しずつでも建物内部へ雨水が入り込むと、雨漏りや建物の腐食の原因になりますので、気をつけたいですね。

別付けのバルコニーの場合は、接合部や手すり、床板などにガタ付きや破損・腐食はないか、などをチェックしましょう。

屋根やバルコニー周辺で修理すべき箇所が生じた場合は、高所での作業となりますし、雨じまいに関わるデリケートな部分なので、専門の防水業者さんに頼んだほうが無難です。

ただし、バルコニーの排水口周りの掃除など、自分でできることもあります。

ベランダガーデニングをしている場合は、とくに土や枯れ葉などがたまりやすいので、きれいに掃除すると、来年も気持ちよく過ごせますね。

また、脚立やハシゴなどで登れる範囲の屋根であれば、コーキングの補修などチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

樋の点検

同様に、雨樋を確認&清掃しておくことも大切です。

とくにこの時期、落ち葉が詰まりやすく、落ち葉がつまっていると雨水がスムーズに排出されずに樋から溢れ、壁や屋根に水がしたたり落ちて、家の劣化の原因になることもあります。

落葉がひと段落した今の時期、ぜひ掃除しておきましょう。

また、年数が経った家の場合、雨樋の受けを固定している金具が腐食してしまい、樋がガタついたり、傾斜が狂ってスムーズに水が流れない場合もあります。

樋そのものが破損したり、集水器やエルボー部分がはずれたりしている場合も、修理が必要になりますので、確認しておきましょう。

通気口、エアコンのダクト用の穴周辺、小屋裏部の外壁、軒天なども、穴があいたり隙間ができていないかなど、ぐるりと点検しておきたいものです。

こうした小さな隙間は、アライグマ、ハクビシン、イタチ、ネズミ、鳥、コウモリなどの侵入を招き、屋根裏に巣を作ったり家の中に侵入される原因になります。

すでに動物の侵入に悩まされている場合は、早急に対策を考えましょう。

ホームセンターなどに行くと、さまざまなタイプの駆除グッズが売られています。

罠や粘着シートタイプの捕獲グッズは、思うより獲物がかからず、また1匹かかっても別の固体がまたやってくるなど、きりがありません。

煙タイプの忌避剤を炊いて追い払うのが手っ取り早い方法です。しばらくの間は、忌避効果も持続します。

また、ネズミに関しては、超音波で退治するタイプのグッズを設置するのも、長期的な対策としてお勧めです。

参考商品:ペストコントロ https://p.hm9.jp/

また、軒下には蜂が巣を作ることも多く、普段、立木で陰になっていたり、家の裏側の箇所だったりすると、巣が大きくなってから発見してびっくり!ということがあります。

ただし、スズメバチでもアシナガバチでも、冬期は女王蜂以外は死に絶えてしまいます。

12月ともなると巣があってもたいてい空か、女王蜂しかいない状態のはずです。

人が頻繁に出入りする場所でなければ、冬までそのままそっと放置しておき、今頃の時期になってから巣を撤去すれば、駆除業者に頼まなくても自分でできます。

外壁

同時に、外壁材に劣化や破損がないかも点検してみましょう。

最近ではサイディングで仕上げた壁の家が多いですが、日当たりの悪い部分を中心に、緑色のコケが気になってきます。

高圧洗浄機で洗浄することが多いですが、水圧によってコーキング部分を傷める場合もあるので、専用のコケ除去剤などを使うといいでしょう。

サイディングのコーキングは、年月とともに劣化して、割れたり剥がれたりすることもあります。

ご自分でも補修が可能なので、頑張ってチャレンジしてみるのもいいですね。

年末の大掃除、まとめて一気にお掃除も良いですが、気になるところから少しづつ初めていくのも、暮れにバタバタせずに済んで良いかもしれません。

一年のよごれを綺麗にし、気持ちよく年を越したいですね。

お掃除

by 便利さん