床見切り材 交換
奈良市登美ヶ丘にて、床の変わり目にある、床見切り材の交換修理のご依頼をいただきました。
ありがとうございました。
早速、奈良市住宅を拝見させていただきますと、奥のダイニングの床と手前のキッチンのクッションフロアの境目に取り付けてある、プラスチックの見切り材が、割れてしまっております。
お施主様にお話をお聞きしてみますと、床見切り材を1度は交換されたそうですが、また同じように割れてきてしまったという事でした。
床と見切り材を調べてみますと、床下地からフローリング材の天板までの高さと、このプラスチックの床見切り材の高さが合っていない事が、破損の主な原因でした。もう一つは、床見切り材の構造上の問題で、見切り材の中が空洞なため、踏むたびに掛かる負荷に耐えられず、一番弱い天井の部分から割れてきたものと思われます。
床自体の水平も出ていないので、中身が空洞の構造では、曲がった床と直線の床見切り材との遊びを、薄いプラスチック構造が負担することになり、今のプラスチックの床見切り材を新しくしたところで、のどのみち耐えられないと考えました。ですので、交換する新しい床見切り材は、木製で準備させていただきました。
<床見切り材 交換作業>
この度は、強度も粘りもあり、年数を経ても趣が出てくる桧を使用し、床見切り材を製作いたしました。奈良県には木材の産地である吉野があるので、奈良市でも良い木材が手に入ります。
トリマという便利な回転系の機械で、床見切り材の元となる木材に溝を作り、フローリングとクッションフロアの切り口を隠すための構造を作ります。
床見切り材を踏んでもいたくないように、鉋で自然な曲線に加工していきます。
現場取り付け。
桧の見切り材を床にビスで留め、ビス穴は木栓で隠します。
際々で引いても床見切り材を傷付けない、特殊な鋸(アサリ無しの釘引き鋸)で木栓を切断します。
床見切り材は曲線ですので、鋸で直線的にカットした残りの出ている部分は鑿で削り、最後はサンドペーパーで仕上げます。
桧の床見切り材交換作業完了です。
中身が入っていないプラスチックの床見切り材とは違い、中身がしっかりありますので、見切り材のどこを踏んでも大丈夫です。
床見切り材という、少面積の部分ですが、住環境に無垢の木の部分があると、なんだか落ち着きが出る感じもします。^^ 私個人の趣味嗜好の話ですが、折角杉の産地吉野を持つ奈良に住んでいるのですから、地産地消の観点からも、触れる部分に無垢の木材を使った住宅が、もっと増えたら良いなと、勝手に思っているところもあります。
住宅の修繕 改築、ちょっとした箇所でも、気になるところがあれば、何でもお気軽にご相談ください。
奈良市近郊エリアはお見積り無料で対応いたします。
この度は便利屋助作のご利用ありがとうございました。
[対応エリア: 奈良市 生駒市 大和郡山市 天理市 橿原市 木津川市 ]