家具の組み立てのご依頼をいただきました。
ありがとうございました。
この度は、ニトリのチェスト〔クローネ9080〕キャビネット〔クローネ9060の〕の組み立てです。
説明書をしっかりと確認し、順番に組み立てていきます。
先ずはチェストから。
各板の接合部分に、ダボを打ち込みます。
付属の木工ボンドは、ダボ穴にのみ付けます。
木工ボンドは、湿気に弱いという弱点はありますが、思っているよりも接着能力が高く、特に木材同士の接着においては最強の接着力を誇ります。
また、組み立て家具は多くの場合、パーチカルボードという細かな木片を固めた素材でできており、板材内の空間が多いので、ボンドがしみこみやすいのが特徴です。
上記2つの理由から、木工ボンドはダボ穴にのみ多めに付けるだけで十分と判断でき、そうすることで作業時間の短縮につながります。
側板、天板と、順番に組み立てていきます。
天板はカムロックでの固定です。
カムロックの固定は、手回しドライバーで行うのがセオリーですが、接合力を高めるためと作業時間短縮のため、インパクトドライバーを使います。
組み立て家具を長期間使用していると、全体にがたつきが出てくる場合があります。
その原因は、多くの場合カムロックのゆるみにあります。
カムロックシステムは、構造上定期的な振動に弱く、特に引き出しなどの可動部分が、長期の使用によって緩んでくる事があります。
しかし、インパクトドライバーを使う事で、通常手回しドライバーで180°までしか回らないカムロックを、200°まで回し、より強固に固定することが出来、緩み防止に繋がります。
この方法は、イレギュラーな手段なので、インパクトドライバーの使い方、特にトリガーによるトルクの調節に自信のある方以外は、お勧めいたしません。
カムロックを誤って締めすぎてしまうと、家具の損傷に繋がってしまいす。
ご注意ください。
引き出し4段の組み立て。
広い作業場所が確保できている場合は、同じ工程の組み立ては、同時に効率よく行います。
現場の状況に合わせて、工夫して組立て作業を行いますが、やはり、広い場所を確保できる場合の方が、より効率よくスムーズに作業を進めることが出来ます。
チェストを指定箇所に設置して、引き出しの動作確認をします。
次はキャビネットの組み立てです。
側板を固定し、天板にカムロックボルトを取り付けます。
カムロックボルトも、手回しドライバーで取り付けるのがセオリーですが、作業時間短縮のためインパクトドライバーを使います。
こちらも、インパクトドライバーの使い方、特にトリガーによるトルクの調節に自信のある方以外は、お勧めいたしません。
カムロックボルトを誤って回し過ぎてしまうと、板のネジ穴が広がって、カムロックボルトを取り付ける事が出来なくなるので、注意が必要です。
扉を取り付け、こちらも動作確認をいたしまして、組み立て作業完了です。
近頃は、お洒落でしっかりとした作りの組み立て家具が増えてきています。
説明書も図解付きで、分かりやすく表記されている商品がほとんどだと思います。
実際に組み立てるにあたり、特に注意しておきたいのは、引き出しや扉といった可動する部分です。
可動部分は、しっかりと組み立てておかないと、後々部材が緩んできたりと、トラブルに繋がってきます。
これは、ビスをしっかりと最後まで締める事と、板と板とを出来るだけ段差なくピッタリと取り付ける事で、防ぐことができます。
大きな組み立て家具になると、慣れた人でも時間を要しますが、ポイントさえ押さえておけば、後はしっかりと説明書通りに組み立てることで、トラブルなく組み立てられる事と思います。
しかし、物事には得手不手もあります。^^
もしも御用がお有りの時は、便利屋 助作 へお気軽にお問い合わせください。
この度はありがとうございました。