この度は、リビングに続くドアの建て付けがわるく、閉まらないという事で、奈良市帝塚山の方へお伺いさせていただきました。
現場を拝見させていただきますと、大きなガラス入りのドアの自重により、丁番を留めているビスが緩んで建具が下がり、ドア先端が枠に当たって閉まらなくなっているという状況のようでした。
先ずは原因と思われる丁番を上下入れ替えてみます。
結果はあまり変わらなかったので、垂れていると思われる上部丁番の位置を、少し奥に入れ込みます。
しかし、まだドアは閉まりません。^^;
大きなガラスの入った思い建具ですので、どうも建具の先が重みで落ちてきているようで、建具枠と合いません。
次なる手は、丸ノコで当たっているドア先端下部をカットです。
切り過ぎないように、閉じた時のドアとドア枠の隙間がなるべく均一になるように、当たっている部分だけ若干斜めにカットしていきます。
丸ノコでのカットにより、ドアは閉まるようになりました。
しかし、建具が平行四辺形に歪んでいる分、当初のラッチ受けの位置にラッチが収まりません。
次はラッチ受けの調整です。
ドア先端が下がった分だけ、ラッチ受けの位置も下げます。
穴を拡げたら木のチップを作って詰め物をして、ラッチ受けを再度取り付けていきます。
短い木ネジは、締め過ぎ注意です。
動作確認をいたしまして作業完了です。
しかし、大きなガラスのドアです。
今回はなかなかの案件でした。^^;
建具修理は、先ず原因をしっかりと突き止める事が重要です。
しかし、やってみてでないと見えてこない部分もございまして、すんなりいく場合もあれば苦戦を強いられることもございます。
うまくいっても行かなくても、私は作業中に一人でごにょごにょ言う癖があるのですが、今回は特にごにょごにょが多かったかもしれません。
しかし、最後は必ず「よしっ」「おっけ」で終わるので、ご心配なく。^^
うまくいかないときも、原因究明解決に向けて次なる手を考える事も、なかなか楽しかったりもします。
そして、失敗は成功の基といいまして、1つ1つの経験は必ず次に生きてきます。
この積み重ねが便利屋の基、なのかなと思います。
この度はまた一つ貴重な経験をありがとうございました。
⇒ 〇建具の修理について
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