大和郡山にて、玄関の敷居の修理のご依頼をいただきました。
ありがとうございました。
こちらの玄関ですが、長年の雨風にさらされて敷居が腐敗してしまったようで、水平も片方に傾き、扉が勝手に動いてしまうという状況でした。
バールで中を開けてみますと、虫に食われた後もあり、敷居の中身がすかすかという状態です。
古い敷居を取り除きまして、ゴミや埃などを除去し、新しく敷居を設置していきます。
50cmほどの厚みのピーラーと呼ばれる松材を水平に設置するために、下地を調整していきます。
敷居になる松材は、プレナーと呼ばれる自動カンナ機を通してから、手鉋で表面を仕上げ、最後にサンドペーパーを当てます。
コンクリートの型に合わせて松材を加工し、下地に敷居を固定して、隙間はコーキングで埋めていきます。
最後に真鍮のレールを取り付けて、鍵の調整と動作確認をいたしまして、作業完了です。
今回は敷居だけ交換という事で、概在の建具がしっかり可動するように、高さとレベルの調整に苦労いたしました。
引き戸の建て付けも、傾いた敷居に沿うようにずれておりましたので、こちらも左右の戸車の高さを調整して対処させていただきました。
建具や建具枠の歪みというのは、古い住宅ではよくある事なのですが、いざ修理しようと思うと、なかなか大変な部分があります。
建具の方で歪みを調整しようと上げたり下げたりすると、建具に付随する機能、例えば鍵やラッチ穴といった部分がずれてしまったりと、修理箇所が他に及ぶことも良くあります。
そうではなく、枠の歪みを直そうとすると、今度は壁や構造にまで手を入れる事になり、大規模な工事になってしまう事もございます。
建具とは、つくづく繊細な機構であると思います。^^;
何はともあれ、ピシャッと閉まるようになった玄関は、気持ちがいいですね。
建具の不具合、どんな小さなことでも、お気軽にご相談ください。
この度は便利屋助作のご利用ありがとうございました。
⇒ 〇建具の修理について
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