松の支柱設置のご依頼をいただきました。
ありがとうございました。
この度は、門かぶりの松の枝が垂れてきているので、支柱を設置してほしいという事で、奈良市富雄の方へお伺いさせていただきました。
一般的には丸太や焼き杭などを使用して支柱を作るのですが、この度は”ある物”でという事で、竹を使用しての製作となりました。
松の枝を支えるための径の太い竹を切り出し、加工していきます。
今回は方杖支柱というT字形の支柱を作ります。
竹の径の大きさの穴を開けて、支柱を組み込んでいきます。
まずは穴を開ける場所に印を付けて、ドリル錐で印ライン上に穴を開けていきます。
ドリル錐の穴が一周繋がったら、引き回し鋸を入れて、切断していきます。
竹は繊維が固いので、細くて薄い引き回し鋸がベストです。
ここからはトリマを使い、相手の竹支柱をあてがいながら、穴幅の微調整を行います。
トリマは回転系工具なので、飛ばされないように(キックバック)慎重に行います。
支柱の足元は敷石でしたので、動かないように桧のベース板を入れます。
竹支柱の下部の径にピッタリ嵌るように、鑿で丸く板を削り、敷石の上にコンクリートビスで留めます。
支柱を足からベース板にはめ込み、真っすぐに立てて、最後に棕櫚縄で松枝と括って設置完了です。
今回使用した、竹のはめ込みと、竹径に板を入れ込む方法を使って、机や縁台などちょっとした竹製品を作ることが出来ます。
竹の垣根もそうですが、竹製品が醸し出す独特の感じは、日本の美を感じさせます。
また、古来から土壁の骨組みに使われたり、繊細な竹かごになったり、最近では竹炭パウダーや竹作液なども話題になっているように、竹とは本当に有用な植物なのだなと、改めて感じました。
木や竹を使った様々な作り物、ご注文承ります。
規格外のものや特殊なご依頼も、お気軽にお問い合わせください。
この度は便利屋助作のご利用ありがとうございました。
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