間仕切りパーテーション設置のご依頼をいただきました。
ありがとうございました。
この度は、住宅の中で比較的面積の広いお部屋の耐震補強をしたいというお話をいただき、格子状のパーテーションを製作させていただきました。
ビフォアー&アフターです。
<製作>
先ずは柱をを建てるためのホゾ加工をしていきます。
等間隔にあけたホゾ穴に、柱の先端部分を入れ込み、下部は床桟へビスで留めます。
ホゾ加工以外は、現場での加工になります。
実寸を測りながら、現場合わせでパーテーションを作っていきます。
出入り口は、扉無しの開口部分が一箇所。
こちらもホゾ加工を施して、組んでいきます。
柱を建ておわったら、腰板部分を作ります。
腰板には杉の羽目板を使い、ビスで留めていきます。
節有りの羽目板は値段は安価ですが、穴の開いたものも混じります。
今回はペンキ塗装仕上げですので、節はある程度は目立たなくなりますが、穴の開いたものは使えません。
ですので、ちょっとした節穴の開いている羽目板は、木栓をして埋めていきます。
節の形はいろいろで、綺麗なマルになっていな場合も多いです。
先にトリマを使って綺麗なマルの状態にしておくと、穴埋めの加工が楽になります。
木栓の型取り。
節穴の形に合わせて、鑿で角木を削っていきます。
木栓はちょっと大きめに作り、良く入り込むように、先に向かって斜めに径寸法を落とします。
入れ込むときは、玄翁で叩き過ぎると羽目板が割れてしまうので、加減を見ながらちょこちょこ叩き込みます。
木栓を入れ込んだら、出ている上下部分をカット。
釘引き鋸という、あさり無しの特殊な鋸を使います。
釘引き鋸を使うと、木の表面直上で切っても、あさりが無いので木の表面をひっかきません。
潤滑油の椿油をたっぷりつけて使用します。
鋸で切った後の凹凸を鑿で揃えて、最後にペーパーで整えます。
節埋めする木栓は、色と木目をそろえる事で、より美しく目立たななくなります。
他の節と揃えたい時は、小枝を使うと木の芯が綺麗に出て、より節っぽくなります。
この二つの方法は、塗装や仕上げの状況を考えて、選びます。
腰板を張り終わったら、見切りを取り付けて、ブックシェルフを作ります。
ステンレスポールの支えがそれぞれ1本付いた、2段のブックシェルフです。
先に組み立て接着してから、腰板部部に取り付けていきます。
構造が出来あがって、塗装です。
塗料が床に落ちて住宅を汚さないように、床面壁面と境界線をしっかりと養生します。
広い面はローラーで、細かい部分は細刷毛で塗装し、1度塗り乾燥後に仕上げ塗をして、完成です。
白い塗料で節も目立たなくなり、清潔感のあるかわいい空間になりました。^^
あくまで耐震補強がメインですので、全ての柱を天井から床まで通し、2階構造をしっかりと支えています。
壁を貫いて広い空間が欲しい、お部屋を仕切ってもう一つお部屋を作りたいなど、住宅リフォームのご相談いただいております。
お見積りは無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
この度は、便利屋助作のご利用ありがとうございました。