ガーデニングスペースの休憩所&作業スペース
ミニガーデンハウス製作のご注文をいただきました。
ありがとうございました。
この度は、屋外ガーデニングスペースに、屋根のある休憩所&作業スペースが欲しいというご相談をいただき、奈良市三碓の方へお伺いさせていただきました。
ガーデニングがご趣味のお施主様から、素敵なミニガーデンハウスのイメージサンプルをいただきましたので、こちらに添いながら、さらにデザインや大きさ、材質などの細部を、ご提案させていただきました。
<ミニガーデンハウス製作>
この度は、搬入経路が極端に狭いという立地条件を考慮して、右窓部・左窓部・後部下段・後部上段の4つの部位からなる、パネル組み立て式の構造にいたしました。
先ずは各パネル枠を作ります。
四隅縦柱になる部分には 90mm×45mmの松材を、横框には 90mm×40mm の材を使用し、ホゾ組して枠を作ります。
パネル枠内部に羽目板を取り付けるための溝を切り、枠を組立てていきます。
パネル枠羽目板の取り付け。
雨が当たった場合の雨仕舞を考え、羽目板は、上部左右3方は溝に入れ込み、下部はステンレスのビス留めといたしました。
羽目板を取り付け終わったら、次は窓部分を作ります。
透明アクリル板を入れ込むための溝加工をした材を、四方留めで取り付けていきます。
下はアクリル板を取り付けるための仕組みです。
ガラスやアクリル窓は、割れてしまった時のことを考えて、交換できるような仕組みにしておきます。
窓の表側は十字に木サンが入いり、裏からは、縦1本のサンで仕切られた、2枚のアクリル板が入るようになっています。
裏側縦ザンを上部掘り込みに差し込み、入れ切ったところで縦ザン下部を溝に添わせ、下に落せば、アクリル板が嵌る仕組みです。
このような可動部分は、塗装の際に気を付けて塗装しないと、少しの増厚で入らなくなったり動かなくなったりしてしまいます。
塗装するときに塗料を薄く延ばすか、塗装厚を見込んで透きめに作るか、何かしらの工夫が必要です。
右窓部・左窓部・後部下段・後部上段のパネル4枚と、各構造が揃い、次は塗装に入ります。
この度は、窓枠部分がホワイトで、他ボディ部分は山吹色に、2色塗り分けです。
平面部分は大・中のローラー、入隅や溝部分などの細かな部分は細刷毛を使用して、塗装していきます。
塗り分けは、先の塗装が乾いてからしかできないので、うまく時間を使って段取り良く行わないと、それだけで時間を取られてしまいます。
塗装が乾いたら、いよいよ現場組み立てです。
<現場組み立て>
塗装時に一旦仮組みしたパーゴラハウスをばらし、現場搬入、再度組み立て直します。
4分割になっても、それぞれの部位はなかなかの重さになっているので、2名で呼吸を合わせて組み立てていきます。
水平レベルや建物の歪みを調整しながら、屋根を取り付けていきます。
躯体が組み上がったら、次は内部の収納付き作業台の取り付けです。
棚板と側板を取り付けて、天板をセットします。
こちらも、予め塗装しておいたものを現場で組み立てます。
アイアン風の丁番と取手を使い、扉を取り付けます。
棚板は上目に1段だけで、地面から広く取った下の空間には、園芸用の土などの大きめの資材が入ります。
動作を確かめながら微調整して、取り付け完了です。
窓にアクリル板を入れ、最後に作業台の上部に棚を2段取り付けて、ガーデンハウス完成です。
こちらは正面からと右側からのショット。
かわいいアイアンのベンチが置かれ、素敵なまったりスペースが出来ました。^^
右の収納ボックスには、園芸資材や道具が収納でき、テーブルの上では、ガーデニングポットの植え替えや剪定などの作業が可能です。
この度のご依頼は、わくわく度MAXでした。^^
お客様の本当に好きなご趣味のための、心地よい空間作りのイメージ。
そのイメージするときのわくわくを、共有させていただいた気がいたします。
わくわく楽しい創造のお手伝いをさせていただいたことに、本当に感謝いたします。
この度はご依頼ありがとうございました。
➡植木の剪定・草むしり・ガーデニング