味噌樽のフタの製作
味噌を作るための大きな樽のフタを作らせていただきました。
ありがとうございました。
私はお味噌や漬物は大好きなのですが、いただく方が専門でして、作り方はというとあまり詳しくありません。
お聞きしたところによると、お味噌、漬物類は塩分が強く、木蓋の劣化も激しいようで、樽のフタは消耗品のようです。
もちろんホームセンターで売っているプラスチックのフタにすれば、当分持つのでしょうが、やはりプラスチックでは出せない味があるようです。
どうもプラスチックのフタを使うと、菌が呼吸できないようでそれは良くないそうです。
一方杉の蓋は吸湿性や断熱性もあり、より菌たちが活動しやすい状態を自然に作ってくれるようです。
<製作>
この度は30枚という事で枚数が多かったので、冶具をつくって効率化を図りました。
これです。と、冶具の絵を載せてみましたが、伝わりずらいし意味が分かりにくくて申し訳ありません。
1枚ずつ作るのではなく、先に2mの杉板2枚を並べてサン木を4枚分打ちつけ、それを30枚分作ってから、一気に型ぬきしていきます。
この工程を可能にするための先ほどの冶具でした。
便理屋の場合、多くの冶具は1度限りの使用です。
その1度限りの製作工程の効率化のために一生懸命冶具を考案します。
ゼロから新しい物、システムを考案するわけですから、あ~でもないこ~でもないと頭フル稼働で考えるのですが、これがなかなか楽しいんです。
そして、実際うまく行ったときはとっても嬉しいですね。^^
この度も心地よく作業させていただきました。
ありがとうございました。
<修理>
こちらはフタの修理です。
味噌とともに寝かされてきた、その月日の長さを感じますね。
おいしいお味噌ができますように☆
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