奈良市にて手すり取り付け作業をさせていただきました。
ありがとうございました。
この度は、玄関と奥へ続く長い廊下への手すり設置工事です。
家と外の境界である玄関は、手すりを必要とされる方から見ますと、とても重要な場所です。
とくに段の髙めな玄関框は、上り降りや靴の着脱に苦労を要します。
この上り降りや靴の着脱といった行動作に対応するため、玄関にはL字手すりを、廊下には直線手すりを取り付けさせていただきました。
先ずは下地チェッカーを使って、壁下地を調べます。
荷重のかかる手すりの強度を保つためには、確実に下地へ手すりを固定する必要があります。
近頃の住宅は、ほとんどが大壁と呼ばれる壁構造で、等間隔に入れられた下地材に、石こうボードが貼ってあるというものです。
石こうボードは耐火性は十分ですが、打撃や衝撃に対する強度は高いとは言えません。
もちろん釘やビスも効きませんので、石こうボードのみに手すりを取り付ける事は不可能です。
ですから、壁が石こうボードの場合は、壁下地構造材に補強板を固定して、その上に手すりを取り付けるという方法を取ります。
補強板の取り付け。
補強板は強度を確保するため、丈夫な硬材で出来ています。
木質が固いために、ビスでの直接の打ち込みは木が割れてしまう場合がありますので、先に下穴を開けてから、ビスを打ち込んでいきます。
ビスを打ち込む場所は、壁下地のある場所ですが、なるべくエンドカバーや手すりブラケットなどで隠せるように工夫します。
強度最優先ですが、やはり見た目もシンプルで綺麗に仕上げたいですね。^^
手すり本体の取り付け。
一般的に35mm径の手すりを使用いたしますが、手すりの長さが長い場合は、1m置きにチーズと呼ばれるT型のブラケットを入れて、強度を確保します。
最後に、実際に手すりに荷重をかけて強度を確認し、手すり取り付け工事完了です。
手すりを取り付ける位置は、ご本人様に必ず確認していただいているのですが、介護の分野において、一般的な目安があります。
例えば廊下の手すりは、腕をまっすぐ下ろした状態での手首の位置、トイレの横手すりは、便座から23cm~30cm上、縦手すりは便座先端から20cm~30cm前が使いやすい位置とされております。
やはり、人体の仕組みや経験から導き出された目安だけあって、本当に使いやすい位置に設定されているなと感じます。
私も取り付けているそばから、そこを通るたびに手すりを握ってしまいます。^^
ご本人様はもちろんのこと、ご家族様にもふとした時の支えになるよう、使い易さ、安全安心な施工を心がけてまいりたいと思います。
玄関、階段、トイレ、バスルームなど、様々な箇所への手すりの取り付け承っております。
お見積りは無料ですので、どうぞお気軽にご相談ください。
この度は便利屋助作のご利用ありがとうございました。
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