船底引手取り付け
引手の取り付けのご依頼をいただきました。
ありがとうございました。
この度は、引手の無いガラス障子計4箇所へ、木製の船底引手を取り付けさせていただきました。
一箇所だけ付いている引手の高さに合わせて、毛引きを使い印を付けていきます。
そして印に沿って機械で荒取りした後に、鑿で綺麗に縁を斫ります。
引手はよく見ると上の方が若干大きく、奥の方がだんだん窄まっている形になっております。
引手を入れる開口は、広すぎたりラインがまっすぐでないと、隙間が見えて恰好わるいですし、逆にきちきち過ぎると框が割れてくる可能性があります。
少々は木の弾力性で吸収してくれますが、丁度良いところを狙って集中して加工していきます。
あて木をして引手を入れ込みます。
全部入ってしまうと取り外すことは困難なので、いきなり全部入れずに、加減を見ながら左右バランスよく入れ込んでいきます。
ホゾや引手、埋め木をするときの基本は、木目と同じ縦方向に効かせる(穴より少し大きめに作る)事です。
というのは、横方向に大きく作ってしまうと、木目に沿って割れてきてしまうからです。
横方向の幅は、擦れながら手で出し入れ出来るくらいが丁度良いです。
木という素材の癖を知ると、これほど加工しやすくしかも強度もしっかり出るという、この木という自然素材の素晴らしさが感じられてくるように思います。
木製品の加工、製作、修理のご相談いただいております。
お見積りは無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
この度は便利屋助作のご利用ありがとうございました。
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