肌荒れのご心配、ナチュラルクリーニングで解決!
11月に入り、そろそろ年末の足音が聞こえる時期です。
年末といえば「大掃除」ですが、冬はただでさえ手が荒れるのに、掃除で塩素系漂白剤や住居用洗剤を多用すると、ますますカサつきやあかぎれなどがひどくなってしまって気が進まない……という方も多いと思います。
そこでお勧めしたいのが、「ナチュラルクリーニング」です。
ナチュラルクリーニングとは、重曹、クエン酸などを使ったお掃除のこと。
これらはもともと自然に存在する成分だったり、分解しやすい成分だったりするため、環境への負荷が少なく、皮脂を溶かしてしまうような成分も含まれてないので、お肌にも優しいのです。
上手に使えば、汚れ落ちも抜群です。
ぜひお試しください。
「重曹」を使ったお掃除法
ナチュラルクリーニングの代表選手は、お菓子作りなどでお馴染みの「重曹」です。
重曹とは炭酸水素ナトリウムのことで、成分は弱アルカリ性です。
お掃除用の重曹も、昔から膨らし粉として饅頭などを作る際に生地に入れたり、山菜のあく抜きなどに使われてきたものと、成分は同様です。
ただし、食品用のものをお掃除に使うのはかまわないのですが、その逆は不純物などの混入もあるので避けた方が良いと思います。
重曹は油汚れを落とすのが得意で、同時に粒子を研磨剤としてクレンザーのように使えるため、さまざまなシーンで使えます。
粉のまま使う場合の使用例ですが、油のベトベトが飛び散ったガス台の場合は、粉を直接ふりかけ、湿らせたスポンジでこすった後、布で拭き取るという方法があります。
重曹の細かい粒子が、しつこい油汚れをガッチリキャッチして、どんどん綺麗になっていきます。
また、臭いや汚れが気になるカーペット、布のイスやソファー、ぬいぐるみなどには、粉を直接振りかけてしばらく置いてから、掃除機で吸い取るという方法があります。
重曹と水を3:1で混ぜてペーストにしたものは、クレンザーと同じように、スポンジや金たわしに少量をとり、キッチンのゴトクや鍋底のこげ落とし、風呂場のタイルやユニット接合部の黒ずみ落としなどに使えます。
水1カップに重曹小さじ2杯程度を溶かしてスプレー容器に入れたものは、ちょっとした拭き掃除に万能です。
電話の受話器、電気の傘やスイッチ周り、ドアや窓のノブ周辺、冷蔵庫の中外など、シュッシュッと吹き付けて布で拭き取れば、スッキリ。
〇重曹スプレーの作り方
準備するもの: 霧吹きスプレー、 重曹、 水
重曹水の配合: 水1カップ(180ml) に 重曹 小さじ 2杯
消臭効果もあるので、掃除を終えたら、冷蔵庫やトイレ、下駄箱などに、小瓶に入れて片隅に置いておくと、周囲の嫌な匂いを抑えてくれます。
「クエン酸」を使ったお掃除方法
重曹と並んで、よく使われるクエン酸は、酸性なのでアルカリ性の汚れに強いという特徴があります。
水アカ・石鹸カスなどはアルカリ性の汚れなので、クエン酸は、キッチントイレバスルームといった水周りの掃除が得意といえます。
代表的な使い方としては、電気ポット、ヤカン内部、コーヒーメーカーなどに付着した水アカには、水1ℓにクエン酸を大さじ1杯入れ、沸騰させて1、2時間置いてからゆすぐという方法があります。
その後に臭いとカス取りのため、もう一度水を入れて沸騰させれば、1年間で溜まった水アカ汚れもスッキリ綺麗になります。
しつこいトイレの黄ばみ、風呂場や洗面所の鏡についてしまったウロコ汚れには、ペーパーにクエン酸水(水に1〜2%のクエン酸を溶かしたもの)を浸し、湿布のように貼り付けてしばらく置いてから、さらにスポンジなどでこすれば綺麗に取れます。
水道の蛇口にまだらに付いてしまった水アカも、同様の方法で除去できます。
クエン酸がない場合は、酢を使っても同様の効果がります。(※クエン酸にはほとんど臭いはないのですが、酢には臭いがあるので注意が必要です)
ただし、クエン酸はアルミや大理石には腐食する可能性があるので、使うのを避けるようにしましょう。
また、塩素系のものと混ざると有害なガスを発生するので、こちらも注意が必要です。
ここで紹介した以外にも、重曹・クエン酸の使い方や掃除方法は、工夫次第で色々ございます。
重曹もクエン酸も本当に色々なものに使えるので、皆様も使っているうちに、「こんな便利な使い方を発見した」という事がきっと出てくる思います。
そしてやはり、重曹・クエン酸の一番の特徴は、地球にやさしい=自分にも優しい=お肌にも優しい、です。
汚れ落ち抜群でケミカルな臭いもなく、手肌に優しい使い心地に、一度使ったら手放せなくなる方もいらっしゃると思います。
今年は重曹・クエン酸を使ったナチュラルクリーニングで、スッキリとした年越しを過ごしてみませんか。m(_ _)m
by 便利さん