DIY用の工具のなかで、丸ノコやインパクトドライバー、ジグソーといったものの次に欲しいアイテムとしてディスクグラインダーがあります。
ディスクグラインダーは、ディスクサンダーと呼ぶこともあり、主に材料の研削や切断に使われる工具です。
さまざまな用途・素材のディスクがあり、木材だけでなく、金属やコンクリート、レンガ、タイル、ブロックなどにも使えるので、何かと重宝する工具です。
回転系の電動工具の中では、本体や回転するディスクのサイズが小さいので、小回りが利きます。
そのため、細かい箇所の加工や、フリーハンドでの加工に向いていると言えます。
今回はこのディクスグラインダーについて、ご紹介いしていこうと思います。
ディスクグラインダーの選び方
ディスクグラインダーの仕様は、各メーカーごとに様々な特色がありますので、その選び方のポイントを考えてみましょう。
- 電源
ほかの電動工具同様、充電式とコード式があります。
充電式は電源の有無やコードに煩わされることがない反面、連続作業にはやや弱いという特徴がありますが、最近は充電池の性能もあがってきています。
手持ちのほかの電動工具との互換性のきく電圧のものを選ぶとロスがないでしょう。
コード式は、本体が軽く、比較的値段が安い反面、作業時にコードに気を遣うのが煩わしいといった点があります。
- ディスクの大きさ
ディスクの径が100mm、125mm、180mmといったタイプがあります。
一般的なのは100mmで、機種的にも一番豊富で、ディスクや砥石の種類も多いです。
小回りが利くというディスクグラインダーの利点を考えると、普段使いであれば100mmが一つあれば十分といえます。
- 回転数と出力
スペックに「9500min-1」などと書かれているのは、回転数のことで、これは「(負荷がかからない状態で)1分間に9500回転する」という意味になります。
金属の切断には回転数が高いほうが適していますが、逆にコンクリートやタイルなどを切断する時は、回転数はそれほど高くなくても、Wで表示される最大出力が高いタイプのほうが、パワーがあって適しています。
一般的には、9500min-1・750W程度の機種があれば、さまざまな作業がこなせるでしょう。
- サイドハンドルの有無
ハンドルがついているのは、大型機種が多いようですが、作業時に安定して保持しやすいので、あれば便利です。
たいてい左右にネジ穴があって、ハンドルの位置を左右どちらにでも付け替えられるようにできているので、左利きの人でも大丈夫です。
また、ハンドルが付いていない機種でも、ネジ穴があって別売りのハンドルを購入して取り付けられるものもあります。
色々なディスクの種類
ディスクについては、電動工具のメーカーが出しているもの以外にも、さまざまなメーカーがいろいろな用途のものを販売しています。
紹介しきれないほど豊富な種類があり、ホームセンターなどでディスクを選ぶだけでも、DIY好きにとってはワクワクするものです。
どんなディスクを使うにせよ、本来の使い方以外の作業で使ったり、磨耗したディスクをいつまでも使ったりすると大変危険なので注意しましょう。
ここでは、主なディスクのタイプと使い方をいくつか挙げてみます。
- 多羽根ディスク
木材や金属の表面研磨や、金属のバリ、木材のササクレ取りなどに使える汎用性の高いディスクで、サンドペーパーが重ねて円形に敷かれているような形状です。
サンドペーパー同様、#○○(○は数字)と粒度に応じてバラエティがあり、数字の大きい番手ほど細かい粒子になります。
平面的にサンドペーパーを貼り付けたリーズナブルなサンディングディスクもありますが、多羽根ディスクのほうが耐久性が高いです。
- オフセット砥石
主に金属の研磨に使うもので、その名のとおり、丸い砥石のようなものです。
多羽根ディスクより研磨力が強力です。
金属用ですが、フリーハンドでの木加工は、このディスクが一番仕事をしてくれます。
オフセット砥石で木を荒取りしてから、仕上げペーパーで磨く事によって、大幅に手間を削減することが出来ます。
- ナイロンディスク
ナイロン繊維に研磨用の粒子が混合されているもので、弾力があるので磨く素材に深く削れができず、曲面でも使えるのが特徴です。
金属や木材の研磨、サビや塗装取りなどに使います。
- 布素材のディスク
フェルト、コットン(綿)、サイザル(麻)などのディスクもあります。
こちらは削るというよりも、仕上げ磨き、鏡面仕上げなどに使います。
- ブラシディスク
回転するブラシといったかんじのディスクで、塗装やサビの除去はもちろん、木材の木目をくっきりとさせるのにも使います。
ナイロンディスクよりもさらに凸凹や曲面のあるものの研磨に便利です。
- 切断用ディスク
切断砥石、ダイヤモンドブレードなど、金属やコンクリート、レンガなどの切断や割るための筋目入れに使うディスクです。
普段私が仕事で使用するのは、この切断ディスクがほとんどです。
ちょっと金属を切るのに、金切り鋸(金属を切るための手鋸)を使うのはやはり骨が折れます。^^;
ディスクグラインダーを使った作業の注意点
ディスクグラインダーは、刃物が高回転で動く工具なので、便利な反面、危険も多い工具です。
どのようなディスクを使う場合も、まずは材料は、軽いものはバイスなどで固定し、重いものでもグラつかないような場所に置きます。
そして、サンダー本体は、必ず両手で保持して(ハンドルのあるタイプは、片手はグリップ、片手は本体に)、ブレないように使うこと。
また、材料の飛散やキックバックに備え、必ずDIY用のグローブを着用しましょう。
軍手は巻き込まれる可能性があります。長袖長ズボン、ゴーグルの着用も必須ですね。
作業に電動工具を使うと、作業性もあがりとても便利ですが、怪我をしては元も子もありません。
電動工具は、ちょっとした気のゆるみが大変な怪我に繋がる事もあります。
疲れている時や、時間が無くて焦っている時などは、一旦休憩を入れて体調や気持ちを落ち着ける事も大切です。
安全対策をしっかり行い、体調も万全にして、快適なDIYライフをお楽しみください。
by 便利さん