便利な庭用工具
お庭の草むしりや植木の剪定などは、ご家庭でされる場合はなかなか手間のかかるイメージがあると思います。
植物の生育の良い季節というのは、人間にとっても過ごしやすい季節になりますので、やはり汗をかきながら、土にまみれながらといった状態になりがちです。
しかし、ガーデニング用電動工具を使用する事によって、この億劫な作業を快適にスピーディーに行うことが出来ます。
最近では、作業が楽しくなるような、ガーデン用の電動工具が比較的安価なものから本格的なものまで充実しています。
マキタ、リョービ、日立、ボッシュなど、工具メーカー各社で、DIY用のツールと並んで、ガーデニング用の電動工具がラインナップされています。
主なガーデニング用電動工具の種類と用途
* バリカン(芝生バリカン、グラスバリカン) ……
狭い部分、比較的小さ目なお庭の草のカットに使用します。
壁際や敷石の際など、草払い機では無理な細かい部分の草もカットできます。
しゃがみながらの作業になりますので、長時間の使用は大変かもしれません。
とにかくお手軽で小回りが利くので、気になったときに気になった部分だけ、10分ぐらい作業するなどという使い方もいいですね。
* ヘッジトリマー ……
生け垣など、植木を「面」でカットするための工具です。
今回のお勧め工具です(詳細は後述↓)。
* 刈払機 ……
草刈りといえばこの機械です。
草刈り機でも通じますが、正式には草払い機です。^^
比較的フラットな広い面積の草を払うのに、最大の効力を発揮します。
電動式、充電式、エンジン式があり、刃のタイプもチップソーとワイヤーがあります。
電動コードやバッテリー式は、エンジン式に比べるとパワーが劣りますので、広い面積や長時間の使用には、エンジン式がお勧めです。
* チェーンソー ……
鋏では切れない太い枝の切り落とし、立木の伐採や玉切りに使用します。
こちらも電気式とエンジン式がありますが、庭のお手入れに限れば、片手で扱える電気式がベストです。
電気チェーンソーはエンジン式チェーンソーに比べると、音も小さく片手で扱えるので、なんとなく気を許しがちですが、切断能力はエンジチェーンソーに引けを取らないので、注意が必要です。
* シュレッダー ……
剪定枝、草などを粉砕する道具です。
粉砕したゴミはかさが減って捨てやすくなるし、植木や畑の野菜などの根元にマルチとして敷くなど、再利用もできます。
* 芝刈り機 ……
芝生を一定の長さに刈り揃える機械です。
手押し式と運転式があります。
* ブロアー ……
刈った草などを吹き飛ばしたり、ゴミを集めたりするのに使用します。(以前に別記事で紹介 ⇒ブロアー記事へ移動)。
お庭のお手入れをするうえで、一つあると便利な道具です。
一口にお庭といっても、ちょっとした花壇から、広大な敷地の庭園まで、だいぶ幅があると思います。
使用する環境が、住宅地の庭程度なのか、田舎の広大な敷地なのかによって、必要なものや機種の大小が違ってくるので、用途に合わせて園芸工具を選ぶ事が重要になってきます。
近年のお庭の縮小傾向により、ガーデニング用工具にも、従来のエンジン工具よりさらに手軽に作業できる、充電バッテリー式のものも多くなってきました。
DIY電動工具を選ぶ場合と同じように、園芸用充電工具を選ぶ場合も、手持ちの電動工具があるようでしたら、同じメーカーの同じ電圧のバッテリーを使った機種を揃えると、バッテリーや充電器の使い回しができて、ロスがないでしょう。
ヘッジトリマー
さまざまなガーデニング用電動工具が有りますが、そのなかでも私が重宝しているのは、ヘッジトリマーです。
前述したように、一口で言えば植木を面で真っ直ぐにカットするための工具で、生垣の剪定に効果を発揮します。
刈込幅(=刃の長さ)が、50cm程度の長いものから20cm程度の短いものまでいろいろあります。
また、柄が長く高所の剪定が出来るタイプや、刃が曲面になっていて、植木の玉刈りがしやすいタイプなどもあります。
刃の短いものほど重量も軽く、1kg以下のものもありますので、女性でも楽に扱えます。
充電式とコード式があり、本体が少しでも軽いほうがいい、バッテリー切れが煩わしいという場合はコード式、コードを引きずって作業するのは煩わしい、電源のないところでの作業が多いという場合は、充電式を選ぶと良いでしょう。
エンジン式のものもあり、太めの枝でも刈り込めるパワーはありますが、たいてい本体重量が4kgほどで、電動タイプがだいたい2kg台までなのに比べ重く、操作音も大きいので、こちらは本職用といったところです。
生垣以外にも使えるヘッジトリマー
ヘッジトリマーは、基本的に生垣剪定用の工具なのですが、除草にも活用できます。
背の高いイネ科の植物がびっしりのお庭の草刈りなどは、ヘッジトリマーを使うと驚くほどスピーディーに、ザックザックとたちまち綺麗にしてくれます。
ただし、小石などを噛むとたちまち刃がダメになってしまいますので、草払い機同様、地面との距離を一定に保ちながら作業するように心がけます。
もちろん生垣以外の他の植木にも使用できます。
柘植や五月つつじなどの玉刈りも、玉刈り用ヘッジトリマーを使用しなくても、細かく刃を入れていくことによって、鋏で手刈りするよりも、だいぶ楽にカットできます。
また夏や冬など、植木に矢が出て、ちょっと伸びてきたなと思うときに、さっと切り揃えるのにヘッジトリマーを使うと、手軽に短時間で作業ができます。
しかし、シンボルツリーを綺麗に剪定したいという場合は、手刈りが一番綺麗に仕上がります。
マメに全体のバランスを見ながら、両手鋏で細かく切り揃えた植木には、やはり適いません。
丁寧に剪定した植木は、気持ちのいいものです。^^
しかし何かと時間の無いこのご時世、お庭のお手入れに手軽さやスピーディーさをお求めでしたら、断然ヘッジトリマーをお勧めいたします。
ヘッジトリマー使用にあたって
実際にヘッジトリマーを使う時は、刃物である以上安全対策はきちんとしたいものです。
手袋、長靴や安全靴、長袖・長ズボンの着用はもちろん、袖口や裾などを巻き込む恐れがないようにし、枝などの飛散に備えて、ゴーグルや安全メガネなどをかければよりベターですね。
生垣の上部を刈る時は、同じ高さに揃えるために、生垣の向こう側に細いロープや水糸などで水平に目印を張ると、よりきれいにできます。
使用に際しては、刃先を下げ気味にしてゆっくりと水平に動かして、刈り込んでいきます。
生垣に飛び出した太めの枝がある場合は、ヘッジトリマーで刈ろうとせず、あらかじめ鋏や鋸で少し深めに切り落としておくと、作業がスムーズです。
無理に太い枝をカットしようとすると、ヘッジトリマーの刃も傷めますし、枝の切断面もザクザクになり、雨や菌が入ってそこから植木が傷む可能性もあります。
生垣の縦の面を刈る時は、下から上に、垂直に刃を動かしていきます。時おり少し離れて全体のバランスを見ながら進めるといいでしょう。
一通り刈り終わったら、木に引っかかっている枝葉を、ブロワーで吹き飛ばしたり手や箒で払い落としたりします。
この後もう一度刈りそろえると、さらに仕上がりが綺麗になります。
作業終了後は、ヘッジトリマーのお手入れを忘れずにしたいものです。
刃についた枝葉やゴミはタワシなどで取り除き、付着したヤニはなるべく拭き取ります。
刃にはミシン油やスプレーの潤滑油を挿してから収納します。
作業時間が長くなる時も、途中で潤滑油を挿すと、切れ味を保つことができます。
刃は切れなくなったら早めに交換をしましょう。
園芸ガーデニングにも、色々な便利な道具が増えてまいりました。
用途に合わせて様々な工具を使い分け、お庭のお手入れも、安全にお手軽に楽しみたいですね。
by便利さん