ラッチ受け、錠受け取り付け
アンティークのドアのラッチ受けをとりつけさせていただきました。
ありがとうございました。
アンティークのドアノブと対になる、真鍮のラッチ受けの取り付けと、ドアの足もとに
カギの取り付け作業です。
ドアのラッチの位置を確認し、真鍮のラッチ受けの位置を決めて印を付けます。
この時点でしっかりとジャストな位置を出しておかないと、ドアのガタつきなどの原因になりますので、
慎重にラッチから戸当たりまでの寸法を読みます。
先に、ラッチ受けの開口部よりも少し大き目に、ラッチの納まる穴を掘り、
穴が掘れたら受け金物の厚みが柱に納まるように、ノミで平均的に落とします。
受け金物の角の丸い部分は、金物のカーブに合わせて、小刀で加工していきます。
ラッチがラッチ受けの開口部に入ったとき、戸当たりまでのクリアランスがありすぎると、
ドアのガタつきにつながりますし、逆にクリアランスがなさすぎるとちょっとした建具の反りなどで、
ドアが閉まらなくなってしまいます。
やり直しもできなくはないのですが、金物を柱に彫りこむため、やり直した跡が残り、
かっこわるい仕事になってしまいます。
ここは1発できめたいところですね。^^
とても微妙な調整なので、最初の印付けが本当に重要になってきます。
こちらは、シリンダー錠と錠受けの施工です。
準備していただいたシリンダー錠が、扉の厚みよりも薄かったため、5mmほど扉に彫りこむ形になりました。
引き戸開き戸によらず、建具や建具周りの施工には特に正確さが求められます。
扉は稼働する部分ですので、ちょうど良い加減の範囲が狭く、ミリ単位での細かな
調整が必要になってきます。
施工において一番ジャストなところを狙い、かっこわるい仕事をしないためには、
ここぞというときの集中力と、あとは寸法確認です。
なにごとも慣れてくると横着してしまい、確認をおろそかにしがちですが、
数字の確認をこまめにしていくことで、ミスを減らすことができます。
木工作業は、細かく地味な作業が続くこともありますが、コツコツと淡々と
確認を積み重ね、ここ!というところはジャストで決められるような仕事を心がけたいですね。
この度はありがとうございました。
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