建具製作
奈良市花芝町にて玄関のドアのご注文いただきました。
ありがとうございました。
もともとはサッシの開き戸が付いていましたが、店舗として利用されるそうで、サッシでは味気ないということで、この度のご依頼をいただきました。
いつものように、製材→木取り→加工と進めていきます。
上下の桟は2枚ホゾです。
建具にはよく2枚ホゾが使われますが、通常の1枚ほぞよりも接合力が2倍近くも高く、より強固になります。
すべての部材の加工が終わり、ひと段落です。
この度は、建具の中の板に節ありの杉板を使用しましたので、死節(突けば取れてくる節)を埋めていきます。
穴の大きさに合わせて杉の丸棒を作り、木裏から玄翁で叩き込み、出た部分を切って平らにします。
木栓で埋めきらなかったところは、お手製のパテで埋めていきます。
こちらは、昨日の残りのご飯に木の切り粉を混ぜて練ったものです。
私の修行させてもらった木工所にも、パテとして寒梅粉(かんばいこ)が置いてありましたが、要はお米です。^^
お米のパテは昔ながらの方法ですが、今作っている材料から出た切り粉でパテを作る事は、素材にもよく馴染み、理にかなっているように思います。
今回使用するドアノブです。
組立てする前に、取り付け穴を加工しておきます。
ドア取り付け後の写真です。
日差しの暑い午後に、取り付けにお伺いさせていただきました。
塗装はお施主様がなされるという事でしたので、仕上がりが楽しみですね。^^
素敵なお店になりますように。
この度は便利屋助作のご利用ありがとうございました。
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