運動会のトラック線引き

手作り道具

運動会シーズンも少し過ぎましたが、運動会用のトラック線引き竿の製作のご依頼をいただきました。

ありがとうございました。

教員をされているお施主様によりますと、連日運動会の練習のために4重トラックの線を引き直すのが、時間も人手もかかり大変だという事で、この度ご相談をいただきました。

大まかなイメージはお施主様からいただきまして、早速製作にかかります。

運動会のトラック線引き-便利屋奈良 コーチボルトで固定

イメージは、運動場を均すレーキやトンボを大きくしたようなものに、トラックの幅の引っ掛かりを3本付けて引っ張れば、2コース分が一気に引けるという寸法です。

竿の部材は45mm角の垂木を使用し、引っ掛かりの爪が付くバーには、爪が浮かないように重量のある1寸角の角材を使いました。

1トラックの幅は1.25mなので、線引竿の長さは2.5m強になります。

線引き竿のおおきさも大きく重量もあり、3本の詰めで大地をひっかくのに荷重もかかるため、構造の強度を確保するために、木材同士組めるところは仕口を考え、コーチボルトを使って固定していきます。

斜めにドリルで穴あけ 角度を付けてボルトを取り付け

ひっかかり爪には8mmのボルトを使います。

引っ張るときに爪が立ち過ぎないように、角度を付けて取り付けます。

鬼目ナットをねじ込む

あけた穴の中には鬼目ナットを仕込んで、3本のひっかき詰めの長さの調節や、ボルトの交換が出来るようにしました。

持ちやすい持ち手を付ける トンボ型トラック線引き機

45mm角の垂木は、大人の男の人でも片手に余るので、引きやすいように持ち手を付けてみました。

現場で組み立て

高さ1800mm、長さ2500mmの線引き竿は、大きくてさすがにそのままでは車で運べなかったので、ばらして現場で再度組み立てます。

使用動作確認 うまく線引けてます

放課後の運動場。

早速線をひっぱってみていただきました。

ビニールのテープが埋め込んであるトラック内周に、端のボルトの位置を合わて引っ張りますと、見事2トラック分のコースが引けました。

強度も重量も問題なさそうです。

久しぶりに試行錯誤しながらの、物作りさせていただきました。

新しい目的のための新しい道具の製作は、前例が少ない分、本当にいろいろ考えながらの作業になります。

まだまだきっと、改良の余地はあると思います。

需要があって、使う人も作る人も増えると、当然道具はどんどん改良させて進化していきます。

そうやって今ある便利な道具たちは、鉋や鑿にしても電動工具にしても本当に洗練された機構なんだなと、改めて感じます。

そんな便利な道具を使う事も楽しいですし、新しい目的のために新しい道具を作り出すこともまた、とてもワクワクして有意義に感じます。

この度は楽しませていただきました。

ありがとうございました。