家具改造&製作のご依頼をいただきました。
ありがとうございました。
この度は、移転開店前のパン屋さんからのご相談です。
以前のお店で使っていた什器棚類を、新しいお店で使えるように改造してほしいというお話をいただきました。
什器は、1.8mの高さの収納棚と1m弱の高さの収納作業台で、それぞれ分割改造して、作業台2つとシンク台を作っていきます。
先ずは什器の切断です。
只の解体作業ではなく、また組み直して新たな家具として使用するので、しっかり寸法を測って、正確に分割加工していきます。
この度の什器は、フラッシュという構造の家具で、中身が空洞の箇所があります。
家具の構造上重要な位置には、なるべく元の構造芯が残るように計算しますが、カット後に空洞が出てきてしまう箇所もあります。
空洞の部分は、埋め木をして補強します。
こちらは店舗什器から切り出した天板です。
リサイクルの天板を、新たな材料で作った土台に取り付けて、一つの作業台に仕上げます。
天板下部に木ザンを取り付け、土台箱にあらかじめ作っておいた溝にはめ込んで、固定します。
古い材料と新しい材料のコラボ家具です。^^
棚の加工。
棚は重量物が乗っても強度を保てるように、溝を掘りこんで、棚両端が側板に掛かるように加工します。
側板外側からビスで棚を固定し、木栓を埋め込んでビスを隠します。
ミニシンクの開口。
先ほど取り付けた天板を、シンクの外径より少し大きめにカットして、シンクをセットします。
扉を取り付けて、シンク台お店奥の角に設置します。
入って一番最初に見える正面レジカウンターは、新しい材料のみでの製作です。
表側からはビスが見えないようにし、裏側からビスやホゾを使って構造を組み上げていきます。
ウォルナット集成材のレジカウンターです。
裏側は収納スペース、天板下にも収納と、ショーケースが入ります。
後列壁際には、什器を改造して作った作業台が3台並びます。
作業のし易さを考え、それぞれの台の高さはピッタリ揃っています。
家具の改造は、新たに作るときとはまた別の考慮が必要になってきます。
改造は解体から始まるのですが、うっかりすると、せっかくの素材が廃材になってしまうので、解体時に完成形をしっかりイメージ出来ている事が、とても重要になってきます。
新しく作った方が早いと思う事もありますが、古いものから新しいものを生み出すという意味で、なかなか有意義な作業に感じます。
家具の改造・製作、修理のご相談いただいております。
お見積りは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
この度は、便利屋助作のご利用ありがとうございました。