引き続き、移動販売車の内装製作作業です。
<シンクと手洗い台>
2槽式シンクは、中古のものをばらして、シンク天板部分だけ再利用させていただきました。
車の中の収納棚は、車が動いても倒れないように固定されている必要があります。
しかし今回は、取り外し可能にするため、いろいろと頭を捻りました。
このシンク部分は冷蔵庫と後部シートで挟んで固定する方法を取りました。
そのためには、車の内部にぴったりと収まっていなければなりません。
車内部の凹凸の寸法を細かく拾っていき、加工します。
こちらはシンクの隣に手洗い部分です。
ご予算も限られておりますので、しっかり資金をかけてきれいに仕上げる箇所と、なるべくお金を掛けずに、あるものを利用して製作する箇所を、あらかじめ打ち合わせをいたしました。
手洗い部分については、お金を掛けたくないという事でしたので、いろいろ試行錯誤した結果、プラスチック製の植木鉢と洗濯機の排水ホース、それに排水はポリバケツで対応させていただきました。
材料費は3点で 1,500円です。
<飛び出し式カウンター>
いよいよカウンターの製作です。
店舗として車内を広く使いたいのと、お客さんの入りやすさを考慮して、カウンターが外に飛び出すデザインを採用いたしました。
前回作成したカウンターベースに、一対で耐荷重50kgのスライドレール2組と、カウンター下にキャスターを4つ取り付けます。
カウンター車内収納時は、キャスターに荷重が掛かりスライドレールを保護します。
横からの図です。
営業中カウンターが出ている時は、カウンター底面と後部バンパーの間に挟まる木板でスライドレールに掛ってくる荷重をいなします。
こちらは内側からの図です。
カウンターが車後部に飛び出ることにより、空間を広く使うことができます。
建物の中に置く家具とは違い、車の中は曲面だらけなので、寸法取りや加工は思いの外大変です。
中の家具や棚と車の壁に大きく隙間が出来てしまうと、車の移動中のぐら付きにつながりますので、慎重に加工を進めさせていただきました。
大変な作業だからこそ、やりがい、充実感もひとしおです。^^
ありがとうございました。
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