アンティークのドア取り付け
アンティークのドアの切り詰め加工と、取り付け作業をさせていただきました。
ありがとうございました。
アンティークの品々は、一つ一つに趣があり、新しいものにはない味わいがあります。
そして、1つとして同じものはありません。
アンティークのお品をお持ちの方々にお話しをお聞きすると、やはりどなた様も一点一点に愛着を感じていらっしゃるようです。
そして、お引越しの際にも、家具だけでなく、できればお気に入りの建具も一緒に移設したい
お考えの方が多いように思われます。
この度のお施主様もそのようにお考えのようで、今回の作業となりました。
<切り詰め加工、取り付け>
今回は、高さ幅共に取り付けるドアの方が大きいので、縦と横両方を切り詰め加工いたしました。
定規をあて、丸のこで真っ直ぐに切断していきます。
こちらは、もともと付いていたドアの戸当たりです。
もともと付いていたドアの厚みが、今回取り付けるドアの厚みよりも薄かったようで、アンティークのドアを取り付けると、戸当たりにあたって5mmほどドアが枠からはみ出る状態になりました。
戸当たりに当たるドアの角の部分を加工して、ドアがドア枠にきっちりと収まるようにします。
ドアのラッチ受けの金具は、前のドアとサイズがほぼ同じなので、そのまま使いました。
しかし、新しいドアのドアノブの高さと、もともと付いているドアラッチ受け金具の高さに、差がありますので、もう一度ラッチ受け金具を取り付け直します。
一度ドア受け金具を取り外して、新しい位置に印をし、前の穴を木で埋めます。
それから、新しい位置にラッチ受け金具をはめ込むための穴を掘るのですが、ここで問題発生です。
ラッチ受け金具を留めていたビスが錆びて劣化していて、抜ききれずに途中で折れて中に残ってしまったのと、それとは別に、5寸釘のような太い鉄が出てきました。
もちろんノミに当たり、刃が欠けてしまいました。(涙)
錆びたビスの方はすぐに取れたのですが、5寸釘らしき鉄の方は深くまでしっかりと刺さっているようで、ペンチで引っこ抜こうとしても、鉄の劣化で先から切れてしまいます。
仕様がないので、ディスクグラインダーでラッチ受け金具が干渉しない深さまで木ごと削りました。
なんとか無事ラッチ受けの移設完了です。
順調に作業が進むことがもちろん一番なのですが、問題が発生した時は、それはそれで腕の見せ所です。
今までの経験と知恵と道具を総動員して、解決に全力で向かいます。
それにしても、すてきなドアノブですね。
これからも人と共に月日を重ねて、また趣を深めていくのでしょう。
この度は便利屋助作のご利用ありがとうございました。
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