波板の張り替えのご依頼をいただきました。
ありがとうございました。
この度は、強風で外れ落ちてしまった波板屋根の修理をさせていただきました。
ベランダの形に合わせて作られた、三角形の変形波板屋根です。
先ずは残っている波板を取り外し、波板交換時にしかできない雨どいの掃除をいたします。
山や大きな木がそばにある住宅の波板樋は、枯れ葉や土で詰まっていることが多いです。
三角形の辺の小さい方から、波板を張っていきます。
辺の大きい方から張ると、最後の波板を入れる時につっかえて大変になるので、必ず小さい方から張ります。
屋根の形が三角形ですので、一枚一枚の波板に、斜めカットの加工が必要になります。
少しでも短くなると、強風時に外れやすくなってしまうので、屋根の寸法に合わせて、慎重にカットします。
場所的に風の通り道のようでしたので、フック留めのピッチを短くして施工させていただきました。
波板の張り替え作業後。
強風に煽られて波板が外れてしまったというご相談は、比較的多く寄せられます。
波板が外れてしまう原因は、多くの場合プラフックの劣化です。
塩ビの波板の普及とともに、波板を屋根構造に留めるシステムとして長く主流となっているのが、フック留めによる施工です。
波板を屋根構造に留める仕組みは、プラ・ポリカフック、パイプボルト、フックボルト、波板釘、などがありますが、プラ・ポリカフックによる施工は簡単で早く、取り外しも楽に出来るので、他の方法で留めてある波板に比べると、交換の際も手間取りません。
ポリカーボネートという素材がまだ高価だった時期に、塩ビの波板をプラスチックフックで屋根留めする施工が広く行われました。
その時期に張り替えた塩ビの波板とプラスチックフックが、年数を経て劣化し、フックの頭がもろくなり、強風に煽られて負荷がかかると、それに耐えられなくなった波板が外れて飛んでしまいます。
平時は良いのですが、台風が往来した時など、普段はあり得ない強風に煽られて、隣家を損傷させてしまうなど、2次被害のリスクも考えられますので、早めの交換が善策と思われます。
ポリカーボネートの耐衝撃性は、塩ビの15倍とも20倍とも言われております。
厚み0.7mmで手で簡単に曲げられるポリカーボネート波板ですが、思いっきり踏んでみても絶対に割れません。^^;
近頃の技術の進歩は素晴らしいですね。
建築素材もより強固で便利なものが、どんどん出てきております。
修理にしても製作にしても、その選択の幅が広がるという事は、お施主様からしても施工側からしても、喜ばしい事だと思います。
ご予算とのバランスを考えながら、適切な材料でより丈夫に長持ちさせることが出来きるよう、提案、対応していきたいと思います。
台風や強風による、修理や補強のご相談いただいております。
お見積りは無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
この度は、便利屋助作のご利用ありがとうございました。