作業テーブル製作 奈良市 青野 ◇家具の便利屋 助作

収納付き作業テーブルの製作

家具製作

木製作業テーブルの製作のご注文をいただきました。

ありがとうございました。

この度は中に収納したい物のご指定がありましたので、それが納まるように3段の棚の位置を調整して製作させていただきました。

まずは材料の木を製材し、木取りします。

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ほぞ穴をあけるための印を、けびきという道具を使って付けていきます。

このけびき、実は手作りなのですが、職人修行を始めたかなり初期のころに作ったもので先輩方にあ~だこ~だいわれながら作った思い出があります。^^

最初にしては狂いもなく、長く使わせていただいてます。

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先にドリルで荒取りしてから、鑿できれいにさらいます。

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できた穴よりも、少し大き目にほぞを切っていきます。

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1つ1つの工程を正確にこなすことが、組み上がり仕上がりの良さにつながります。

ほぞの加工や側板の入る溝の加工が終わると、いよいよ組立てです。

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まずは側板を組んでいきます。

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いつも思う事なのですが、組立ては本当に何があるかわかりません。

自分で一から作っているので、どこがどういう仕組みになっていて、どうゆうふうに組み上がるのかなど、頭に入っているはずなのですが、なかなか思うようにはいってくれません。

どんなに頭の中でイメージして段取りしても、実際に組立ててみると、ほぞがちょっと固かった(大きかった)とか、組む順番が違ったなど、小さなものは別として、いままで何事もなくすんなり組み上がった事のほうが少ないです。

ですから組立てのときは、考えられる事態をすべて想定して、それに対処するための道具を、周りにすべて準備してから始めます。

のり(木工ボンド)が乾く時間があるので、実は組立て作業は時間との勝負です。

けっこう焦ります。^^; というわけで、必死なのであまり写真をとれませんでした。

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先ほど組み上がった側板で、棚になる板を挟んで、天板をのせて組み上がりです。

ボンドが乾くまで、クランプでしめておきます。

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仕上げに300番のペーパーをかけて完成です。

天板は大きめに丸く面を取り、足ははギンナン面にしました。

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上で作業もできるようにとの事でしたので、構造、耐久を考えて製作させていただきました。

しっかりしたものが出来上がりました。

長く使っていただけましたら、とてもうれしいです。

この度は本当にありがとうございました。