家具製作
木製作業テーブルの製作のご注文をいただきました。
ありがとうございました。
この度は中に収納したい物のご指定がありましたので、それが納まるように3段の棚の位置を調整して製作させていただきました。
まずは材料の木を製材し、木取りします。
ほぞ穴をあけるための印を、けびきという道具を使って付けていきます。
このけびき、実は手作りなのですが、職人修行を始めたかなり初期のころに作ったもので先輩方にあ~だこ~だいわれながら作った思い出があります。^^
最初にしては狂いもなく、長く使わせていただいてます。
先にドリルで荒取りしてから、鑿できれいにさらいます。
できた穴よりも、少し大き目にほぞを切っていきます。
1つ1つの工程を正確にこなすことが、組み上がり仕上がりの良さにつながります。
ほぞの加工や側板の入る溝の加工が終わると、いよいよ組立てです。
まずは側板を組んでいきます。
いつも思う事なのですが、組立ては本当に何があるかわかりません。
自分で一から作っているので、どこがどういう仕組みになっていて、どうゆうふうに組み上がるのかなど、頭に入っているはずなのですが、なかなか思うようにはいってくれません。
どんなに頭の中でイメージして段取りしても、実際に組立ててみると、ほぞがちょっと固かった(大きかった)とか、組む順番が違ったなど、小さなものは別として、いままで何事もなくすんなり組み上がった事のほうが少ないです。
ですから組立てのときは、考えられる事態をすべて想定して、それに対処するための道具を、周りにすべて準備してから始めます。
のり(木工ボンド)が乾く時間があるので、実は組立て作業は時間との勝負です。
けっこう焦ります。^^; というわけで、必死なのであまり写真をとれませんでした。
先ほど組み上がった側板で、棚になる板を挟んで、天板をのせて組み上がりです。
ボンドが乾くまで、クランプでしめておきます。
仕上げに300番のペーパーをかけて完成です。
天板は大きめに丸く面を取り、足ははギンナン面にしました。
上で作業もできるようにとの事でしたので、構造、耐久を考えて製作させていただきました。
しっかりしたものが出来上がりました。
長く使っていただけましたら、とてもうれしいです。
この度は本当にありがとうございました。