パイプボルト長尺丸屋根
王寺町にて波板の張替えのご依頼をいただきました。
ありがとうございました。
ビフォアー&アフターです。
この度は、ちょっと変わった丸屋根のガレージの波板です。
張り替え前は、塩ビの波板が張ってありまして、経年劣化によって触ればボロボロと崩れてくるという状況でした。
先ずは剥しです。
屋根の構造は、32cmの径のスチールパイプで骨組みがして有り、そこにパイプボルトを使って波板を留めているというものです。
ボルトクリッパーとディスクグラインダーを使って、古いパイプボルトを切断していきます。
少々力はいりますが、パイプボルトの切断はボルトクリッパーでの作業が早いです。
しかし、構造の隅の方や支柱の直下など、ボルトクリッパーが入らない箇所は、別のアプローチが必要になります。
屋根上部側からディスクグラインダーで切断するか、塩ビ波板の劣化が激しい場合は、ペンチでこじれば波板ごと外せる場合もあります。
古い波板を全て外し、骨組みを箒でざっと掃除してから、新しい波板に張替えていきます。
波板にパイプボルトより少し大きめな下穴を開けて、スチールパイプの構造に波板を留めていきます。
パイプボルトでの波板の張り替えは、2名での作業が効率がいいです。
ポリカフックやフックボルトと違い、パイプボルトによる波板固定は、上部からのみのアプローチでの固定が難しく、下から差し込んでもらったパイプボルトを、もう一人が上からナットで留めるという工程が、作業として一番スムーズです。
一般的な片勾配のアルミ枠による波板屋根の場合は、上下左右ともアルミ枠見切りに隠れるので、波板端部の終いにそんなに気を使わなくても問題ありません。
しかし、この度の両勾配の丸屋根の場合は、樋もなく端がそのままむき出しで終わっておりますので、長尺波板左右の振りに大変気を使いました。
真っ直ぐな波板を曲げて使いますので、片端を合わせたつもりでも、多少誤差が出てきてしまいます。
基本的に一番高い位置のセンターで合わせて、波板両端のバランスを見て張り替えていきます。
最後の波板を残り寸法で切り合わせ、作業完了です。
波板パイプボルトは、ナットの締め具合が波板のたわみや凹みの原因になるので、注意が必要です。
平均的に同じ具合でナットを締める事によって、波板の張りを綺麗に仕上げることが出来ます。
この度はブロンズマッドの波板で張り替え作業をさせていただきました。
マッド加工のポリカーボネート波板は、透明波板に比べて強度があり、断熱性がある事がその特徴です。
用途により色々なタイプの波板がございますので、お気軽にご相談ください。
波板の張り替え、雨どい掃除、高所作業などご相談いただいております。
お見積りは無料ですので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
この度は便利屋助作のご利用ありがとうございました。